僕がブクブクしているだけのブログ

何か凄いブクブクしています

 

 

乳房を発作的に切り落としたくなる。

まあ、それだけなんだけど、とにかく乳房を発作的に切り落としたくなる。突然ふと乳房を切り落とさないとと思って、これがなければと咄嗟に両手で包んでみたりして、想像の世界では何度も何度も乳房が切り落とされているのだけど、別に実際切り落として乳房がなくなったとしても僕は女だし、どこまでいっても女だし、生きてる限り女だし、僕とか言ってみても結局女だし、月に一回肉の間隙から血があふれ出すし、つうか普通に痛そうだし下手したら死にそうだし乳房の代わりにペニスは生えてこないしおちんちんを取り戻すみたいなスローガンそれなんて去勢不安みたいな。性別なんてなくなっちまえよと思っては、無くなったら無くなったで困るだろと冷静に独り言ちて無。そういう、人間として立派に生きているのだけれども、まあ誰も褒めてはくれない。分かる分かる。自分でも褒める気にならない。そういう話で。あー。笑える話なんですけどね。他者にかけられる呪いよりも自分で自分にかける呪いの方が重大に問題だと知ってはいるのだけど、呪いをかけられるもんだから、僕達は。僕達は呪いをかけられる存在として生きるのがデフォルトみたいで、馬鹿にされながら生きるのが普通みたいなところあるよね、まあ少なくとも馬鹿な僕が生きてたらそうなるの分かる分かる。面白いね、座布団一枚。

「頭でっかちで理論武装してるけど、ほんとはどエムで弱いんでしょ?俺が君の知らない世界を教えてあげるよ」

一例として例えばこういうこと言われる人生。初対面のおっさんに。こういう例えに全く困らない人生ってなんなんだろうと無になりそうになるが、取り急ぎ、理論武装って何っていう話で、一人でぼんやり飲んでて突然話しかけられて普通に大学院生ですつっただけで理論武装って何っていう、なんかこういう絡まれ方するみたいな、まあここまでひどいのはなかなかないけど、必死で弱そうなところを探られて、マウンティングっていうのこういうの、マジで本気であるある。一人でこっそり飲むのを趣味にしようかなと思ってたのに、一人飲みして美味しいお店を探す気力もなくなってやめた。緩やかなベールに包まれた素敵な世界なんてないのですよ、先生、この世界はソリッドで生々しい世界なのですよ。僕の知らない世界、それは人間が生々しい支配‐被支配の関係項を奪い合うやり取りを行う生きるか死ぬかの世界のことか。それなら知らなかったなあ、知らねえおっさん達に教えてもらっちゃった。飲み屋だけじゃなく今までの人生で美容院とか普通のお店とか、なんかなんなんだろっていう。僕がなんかお前たちを不愉快にしたのかい?したのですね、ええ分かります。訳の分からないヘラついた女が某大の大学院生という属性持ちなのが気に食わないんですね。知ってます知ってます。だから内面にずかずか土足で入り込んできて上位とれそうな部分をえぐってこようとするんですよね。知ってる知ってる。ごめんねー。女は馬鹿な方がいいんだもんね、女は馬鹿な方が愛されるんだよね。言われた言われた。女はかわいげないと駄目だもんね。男から可愛がられなくて愛されないもんね。女は男から愛されてナンボらしいから確かに私はナンボの価値もないね。今まで何度も聞いてるから皆まで言うな。僕にかわいげがないから内面にずかずか踏み込んでかわいげを探してやってる感動的なボランティア精神なんですよね。今までたくさんの駄目出しアリガトーゴザイマシタ。ベンキョー、ニ、ナリマース。

呪い。吐き出す。フェーズ1。

見た目だの所属だのそういった属性に引きずられる人間って一定数いるよねっていうだけのよくある話なんだけど、なんかそういう人間が社会にかなり多いのが問題で、言いたいのはいつも変わらず僕は人間だっていうことだけで、それだけなんだけど、それはあんまし上手に実現されない。元後輩とバスの中で話していたのはというか元後輩がぽつぽつと話してくれたのはつまりこういう話で、どんな格好してもいいじゃん男らしさとか女らしさとかそんなの関係ないじゃんとにかく人間として生きたいっていう話で、彼に何があったのかあるいは何もなかったのかは知らないけどとにかくそういう話をされたのが昨日の夜で、完全に正しい事しか言ってないのに、だからこそかもしれないけど、なんだかすごく泣きそうになって、「私たちは男とか女とか関係なく人間として生きていこう」と彼と約束して別れた。人間なのに人間として生きるのがこんなにも難しいなんて、頭がどうにかなりそうで、薄っぺらいものを見るような平板な目に辟易として、昔の恋人に無理やり迫られた時の目とおんなじだと思って反射的に思考停止を繰り返して静かに心を潰していって、実は僕はしっかりとした体積を持つ人間でして、人間は感情というものを持っていて、みたいな、そういうことをいちから説明しないと駄目なのかじゃあ無理だなという諦念に頻繁に巻き込まれる日常に疲れる。みんな疲れている。疲れている人が多すぎる。歪んだ世界でまっすぐ生きれば壁にぶつかってしまうのは当たり前で、我々はまっすぐ過ぎて、きっとその分傷ついている。そうでも思わないとやってらんないよ。つか、そうでも思わないとやってらんないこのワールドってどうなんって冷静に考えたらそうなる。地球上の男のちんこを全部千切って海に投げ捨てたらそれがナマコになったのです的な民話展開全開にしてやろうかすわヴァギナデンタータ、みたいな憎悪の炎を燃やして街を全部一回更地にしてやろうみたいな気持ちであるがそこは私大人ですから常識と理性があるし、良識ある素敵な男性方も普通にいるって知ってるからそっちに憎悪は向かなくて結局どうあがいても最終的に憎悪が向かう先が自分になっちゃうのがよろしくない僕の悪い癖で、冒頭に戻って発作的に乳房を切り落としたくなる。想像の世界で幾度となく繰り返し切り落とされ地面を濡らしてきた僕の乳房と血とリンパ液は幽霊になってずっとまとわりついていて、精神衛生によくないっていうのを加味してどうにかしないとと思いつつどうにもなんない僕が存在しているこの世界。ぐちゃぐちゃの脳を詰め込んだ頭蓋に焦がした飴で蓋をすることが推奨されている世界にようこそウェルカム。端的に言ってこの世は本当にカラフルで素敵な理想郷でしかないよね。

これまで20年近くどんな目にあっても黙って我慢してきたんだから、ちょっとの皮肉を言うことくらい許してよ。こうやって性格の醜悪さが露呈して、また人と愛が遠ざかってく。乳房を切り落とせ。